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「ムーミン谷の彗星」はフィンランドの作者トーベ・ヤンソンの若き日の名作です。ムーミン谷のすい星は映画やDVDにもなっていて、アニメも定番ですよね
ムーミン谷の彗星の作者ヤンソンは物語のみでなく自ら挿絵も描き、オリジナリティあふれる独特な世界観を作り出しています。

何話もあるムーミン一家の物語の中でも 「ムーミン谷の彗星」は特にスケールが大きく、緊張感あふれるファンタジーです。

フィンランドの美しい自然を背景に、ムーミン谷を襲うおそろしい出来事の実態を探るため、勇気を振り起こして旅に出るムーミン達、その行く手にある様々な出会いや冒険を、驚きと美しい情景描写で描いた、トーベヤンソンならではのユーモアあふれる世界を満喫できるストーリーです。

ムーミン谷の彗星あらすじ

ムーミン谷の彗星のテーマは『平和なムーミン谷をおそう大事件』

物語はムーミン谷で平和な毎日を過ごすムーミン一家に、ある夜、激しい雨に寝ぐらを流された
哲学者のジャコウねずみがやって来るところから始まります。

ジャコウねずみはこの大雨が間も無く地球を壊してしまうような
宇宙のおそろしい出来事の前ぶれだと話します。

あまりにも大げさな話ぶりに初めは本気で聞いていなかった一家ですが
翌日、雨が止んだ後の外の景色にみんなは驚き、恐れます。

外は庭も木も、川も見た事もない黒い雨に汚れ、得体の知れないこわい物が
ムーミン谷に近づいている事はまぎれもない事実のようです。

友達のスニフと毎日ムーミン谷の探検ごっこに夢中だったムーミンも
すっかり遊びどころではなくなってこのおそろしい宇宙の出来事ばかりを考えてしまいます。

そんなムーミンとスニフにムーミンパパはおさびし山の天文台へ行って
何が起こるのか確かめてきてほしいと話します。

ムーミン谷の平和のため、おそろしさを振り切って旅に出るムーミンと臆病者のスニフ、
おなじみのスナフキンやニョロニョロなどユニークなキャラクターが登場。

物語はテンポよく次々と展開して、物語へと引き込んでくれます。

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ムーミン谷の彗星の愛すべき仲間たち

ムーミンの物語には様々な個性的なキャラクターが登場します。

この 「ムーミン谷の彗星」にも、彗星の出現という重大な出来事を背景に
みんなが一致団結して解決につとめる。というよりは、それぞれ
違う価値観を持った個性的なキャラクターが混在しているところが面白いです。

初めに登場する哲学者のジャコウねずみは地球がどうなるか、
想像がついていてもその対処法には全く興味はなく、
天文台の科学者も、彗星の観察には一生懸命でも、地球に衝突したらどうなるかについては考えた事もないと言うのです。

こんなやり取りが地球の危機という重く暗い出来事を、
怖いだけの話ではなくどこか笑いを含んだ内容にしてくれるのだと思います。

また、物語の中には数々の名場面や名言がでてきます。

天文台への道中に登場するガーネットの谷で、
欲張ってガーネットを持ち帰ろうとするスニフにスナフキンはこう言います

「ぼくは、何でも見るだけにしてるんだ、そしてずっと頭の中へしまっておくんだ
それでカバンを持ち歩くよりずっと楽しいね 」と。

また特に印象的な場面は、水が引いてしまった海をみんなして高い竹馬で渡るシーン

途中、沈没船を見つけて宝を見つけたりとムーミンと仲間たちの
ワクワクするような冒険の連続で、大人も子供も本当に楽しめる物語です。

物語の中で、地球の危機におびえ、この先どうなるのかとたずねるムーミンたちに
ジャコウねずみはこう話します。

「わしの邪魔をするな、あっちへ行ってあそぶんだ、あそべるうちはな。
こういうことはわしらにはどうにもならん」と...

確かに地球という小さな星にすむ私たち小さな人間には、どうにもできない事は沢山あります。

それでもムーミンの物語を読んでいると、そうした出来事を思い悩むより
今できる事を精一杯楽しむことこそ、生きる幸せなのかもしれないと思うのです。

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